海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第236回 真夏の水族館の怪
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第240回 台風の時のお仕事

台風一過の昨日、
木枯らし一号が吹いて、今朝は10度近くまで気温が落ち込んだけど快晴の秋晴れが気持ちいい串本です。

22日、29日と一週間おきに台風が来てなかなか大変でした。
当館では台風が来るたびにしなくてはならないことがイロイロあります。

海中展望塔の橋上げや床のマットを飛ばないようにしばったり、テントを巻き上げたり。コチラ☆
この作業は、まあ、海中展望塔ができたときから半世紀近く続いてきた伝統作業と申しましょうか・・・(笑)

近年はこれにポンプの引き上げという作業も加わって、相当忙しくなっております。
うちの水族館で使用する海水は、目の前の海から直接ポンプで汲み上げているのですが
数年前にメインの取水ポンプが壊れてしまって以来、仮設のポンプで水を賄っているのです。
仮ポンプは投げ込み式の水中ポンプを海底に設置した土台に縛り付けているだけで、
送水用のホースも地上に出ているので、例えしっかり固定しても大波が来れば土台ごと流されてしまいます。

diary240_1.jpg
水中にある仮設のポンプ

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ステラマリス乗り場からホースをつないで水族館に海水を送っています。

そこで、台風が来る度にこの水中ポンプと送水ホース両方を防波堤よりも上に引き上げます。
みんなで力を合わせ長~いホースを運ぶ時は、中国の龍をかつぐお祭りみたいで、ちょっと楽しくなります。
その後重たい水中ポンプを引き上げて、作業は一旦終わりですが、
ここから飼育員としては気の許せない長い時間が始まります。

自然海水の供給が止まるわけですから、そのまま水槽の水を掛け流しにしていては、あっという間に
水族館の水が無くなってしまいます。水槽の水が外へ排出されないよう、水槽の給水を止め、
水族館に貯めた水だけでやりくりしていかなければなりません。
そんなのどこの水族館でも常時やっていることでしょ、と思われるかもしれませんが
そもそも当館は、水槽の水は「掛け流し!」前提で作られた水族館なので、濾過槽のない水槽が多い!
濾過槽がある水槽は新鮮な海水が入らなくても、濾過槽できれいになった水が入ってくるのでしばらくは大丈夫なのですが
それ以外の水槽はキホン、エアレーション(ぶくぶく)だけで生き物を飼わなくてはなりません。
餌やりなども最小限にして、なるべく水を汚さないようにしたり、時には餌を中止したり
生きものたちにも、ストレスがかかっているだろうなあ、と申し訳ない気持ちになります。

だいたい1~2日で台風が通り過ぎて波が静かになったら、今度は再びポンプの設置作業。
実は、撤去作業よりも設置作業の方がたいへん。バラすより組み立てる方がイロイロ手間が掛かるのです。
みんなで再びエイサエイサとホースとポンプを運んで、少々の波では外れないよう固定。
水中班も濁りとうねりの残る海の中で作業。

そんなこんなで、ばたばたしてやっと元に戻った~!これで安心して眠れる~と思いきや!
ポンプが止まった~!!といって夜中や早朝に呼び出しを受けることも・・・
ひ~ 

 

台風。もう来ないで・・・
 

 


今回の台風。通過した直後です。沖の方にサーファーの間では有名な伝説の波が映ってます。

 

by くろすけ♀

第239回 白化シミュレーション

 串本の海中景観を再現した「串本の海水槽」には、魚類のみならず串本の海を代表するおよそ30種のサンゴが展示されているが、そのサンゴたちが今夏も深刻な白化現象に見舞われた。どのサンゴも色彩の基になる共生藻類(褐虫藻:かっちゅうそう)が抜けて脱色し、水槽内は白銀の世界と化した。原因は30℃を越える異常高水温状態が続いたことにあるが、要因としては野外の記録的な高水温と設備の問題とが挙げられる。前者の要因は過去最大規模のエルニーニョに端を発した世界的な高水温現象に関連したもので、昨年は世界中で深刻なサンゴ被害をもたらしたが、今年もまだその余波が残っていた。幸いにも、串本の野外に関しては、今年もサンゴ被害は微々たるものであった。

diary239_1.JPG
白銀の世界と化した串本の海水槽

 

 次に後者の要因は、当水族館には一部の小型水槽を除いて水温を下げる設備がないことである。しかも、沖合から埋設パイプを通して取水していた設備が故障したため、近年は港内から陸上を這わせたホースを通して取水するようになり、夏場は外気の影響を受けて水槽水温が自然水温に比べて1℃以上も上がってしまっていた。

 さて、夏場のピークから2ヶ月が経過し、水温も25℃を切るようになった。純白状態となった水槽内のサンゴの一部は高水温を耐えしのぎゆっくりとした回復を示してきてはいるが、海中景観の主成因となるサンゴ(ミドリイシ類)は全て死滅してしまった。ミドリイシ類の大打撃は2年続けてであり、残念ながら、設備の改善なくしてはもはや当水槽でのミドリイシ類の飼育、そして串本の海中景観の再現は困難となった。

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白化に耐えたショウガサンゴ

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高水温に強いスリバチサンゴ類

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死滅したスギノキミドリイシ(その下部は昨年死んだエンタクミドリイシ)

 

 そもそも、当水族館が水温冷却設備を持たなかったのは、建設当時の約50年前は水温が近年のように上がることはなく、そのような設備は不要であったからである。ところが、今や当時想像もつかなかった水温上昇(年平均水温で1℃)が起きている。もし、地球温暖化によってこのまま水温の上昇が続けば、現在の「串本の海水槽」の姿が、将来の「串本の海」の姿となるかもしれない。このシミュレーションが現実にならないことを祈るばかりだ。

by クチヒゲノムラガニ

第238回 ボラの功名

当館、トンネル水槽ではボラを10匹ほど飼育しています。

diary 238.JPG

このボラたちは当館が行っている「一日水族館飼育係体験」プログラムでお客さんに釣り採集してもらった魚です。

 

ボラは一見すると地味で目立たないので、展示効果はあまり期待していませんでしたが、実は地味に活躍してくれていることに最近気が付きました。

 

ボラは雑食性で、主に低層に沈積した微生物や藻、原生動物や、デトリタス(生物の死骸や排泄物などの微細な有機物)などを食べることが知られています。

 

泥臭いから食べられたもんじゃないとよく言われるのは、そういった泥の中の有機物の成分が血液を臭くしているからだと言われています。

 

当館のボラも水槽に入れた後は、底の方へ行って砂の中の有機物を食べるのかな?と思っていましたが、一向に底に行く気配はなく、常に水面付近を泳いでいます。

 

餌の時間になると水面で口をパクパクさせて泳いでいるので、酸欠でもあるまいし一体何をしているんだろう?と思っていました。

 

どうやら、彼らは餌として与えている魚の切り身や、水面に浮かんだたんぱく質の油膜を食べているみたいです。それで十分餌が足りているようで、わざわざ底に行かないのでしょうかね。

 

実はこのたんぱく質の油膜は、オ-バ-フロ-によって海水と一緒に排水されて、ろ過槽(水をろ過して綺麗にする場所)の汚れや、つまりの原因になり、ろ過機能を低下させるので、飼育員をたびたび悩ませます。

 

最近、ろ過槽があまり汚れないなぁ、水の循環が順調だなぁ、と思っていたのは、ボラたちのお陰だったんですね。

 

ボラ君、地味で目立たないって言ってごめんなさい。

 

これからもトンネル水槽のお掃除よろしくお願いします!

 

 

by GO

第237回 真摯に紳士

サッカー男子日本代表がW杯の出場を決めましたね。

おめでとうございます。

本大会も熱くかつ紳士的に頑張っていただきたいと思います。

 

 

紳士的と言えば。

 

 

現在、展示中のヘンゲアナエビ。

 

237-1.jpg

 

雌雄のペアで飼育中なのですが

最近、餌を与えた時にとてもオスが紳士的な行動をすることに

気がつきました。

 

ご覧下さい。

 

 

 

 

わざわざ、巣穴の外にある餌を拾ってきてメスに渡すの。

自分が先に食べるより、メスに渡すの。

レディーファーストなの。

めっちゃ紳士じゃん。

やさすぃーっ。

 

 

かのフィリップ・マーロウは言いました。

「優しくなければ生きている資格がない。」

 

果たして私は誰かに優しくできているのでしょうか。

こんな私は生きていていいのでしょうか。

明日からはアナエビのオスを見習って

奥さんに優しくしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

とか言って-。

 

 

by ハムいち

第236回 真夏の水族館の怪

風のない蒸し暑い夕方。
水族館の営業も終わって、ほとんどのスタッフは帰ってしまっていたんです。
水族館内は電気も消されて、でもクーラーの冷気はまだ残っていて
昼間の喧噪がうそのように静まりかえった、館内を見回っていたんです。

外の明かりがまだ水槽にこぼれて、真っ暗な館内に水槽がぼーっと浮かび上がる、
そんな夕暮れの水族館も悪くはありません。

一通り見回ったあと、バックヤードにまわって帰ろうと思い、
裏側に通じるドアを開けたとたん、体にまとわりつくムッとする空気。
バックヤードにはクーラーがないため、私たち飼育員は、
水槽裏で湿気と暑さと戦いながら仕事をしています。

この日も蒸し風呂のような日でしたが、陽も沈んで暑さも少しましになっていました。

夜の水族館というのは、ひとりぼっちでまわると薄気味わるいものです。diary236_1.jpg

水の音、ポンプの音、ウミガメが暴れる音、魚がつぶやく音。
いろんな音があいまって、誰もいないのにまるで人が会話しているように聞こえたり
誰かが叫んでいるように聞こえたりします。

そんな時に限って、霊感が強いという人が言っていたことが心に浮かんだりします。
「水族館みたいに人が大勢集まるところに霊も集まる・・・」
これまでスタッフが体験した不思議な出来事も思い浮かびます。

ちょっと嫌な気持ちになりながらも、水槽の確認をし、そろそろ帰ろうとしたとき
ふと、誰かに見られている気配を感じたんです。
でも、周りをみても誰もいません。私を除いてスタッフは全員帰ったはずです。

するとある水槽が気になったんです。

diary236_2.jpg

濾過槽に沈められた生け簀かご・・・

いつも見ている光景なのになぜかその日は嫌な気配を感じます。
おそるおそる近づいてみると

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何かが私を見ています!

 

 

 

 

 

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おわかりいただけたでしょうか?

 

 

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わ、私を見ている!!!

 

 

 

 

 

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フトウデイソギンチャクが私を見ていました!

 

びっくりしました。
いつも見ているフトウデイソギンチャクはこんな風ではなくて
目みたいに見えるところはイソギンチャクの口なんですが
いつも口は閉まっていて
しかも、口の中が赤いなんて知らなかった~

ていうか、なぜ今日は口が半開きなの~?
そういや夕方濾過槽の魚に餌をやったのでした。
どうも餌のにおいにつられて、口が開いたようです。

 

 

いやいや、真夏の蒸し暑い晩に、一瞬涼ませてもらいましたよ!
宿直の夜じゃなくてよかったよ。
深夜にこれ見たら、走って逃げたかも(笑)

 

水族館、いろんなものが集まってます。
皆さんもぜひ!

 

 

by くろすけ♀

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